ReMORIの暮らし
川上 政志さん
川上木材代表/CoMORI副会長
43歳
林業歴:24年
父親の背中を見て、家業を継ぐ決意
私は梼原町出身で、父と母が林業をしていたので長男として跡を継いだということになります。今は70代の父親と二人で作業をしております。先日、代替わりをしたのですが父もとても元気です。
林業技術者の特権
暗い森に光が差してくる美しい時間
林業の魅力というか木を切る人間の特権のような光景があります。
それは暗い森に入り間伐をしていくことで太陽の光がキラキラと差し込んでくる光景です。とても神々しくて嬉しい瞬間、あの光景は本当にきれいです。
一方でやりがいは、やはり木を伐ることでお金に換えてあげられ林家さんに喜んでもらえることだと思います。
夕ご飯は、お父さんの役割
プライベートでは中学生と小学生の子供が3人の父親です。小さい頃は保育園のお迎えは自分の担当。そして、我が家では、夕飯作りは自分がしています。得意料理はハンバーグやスペアリブなど(簡単ですよ)で子供たちも好評です。 9時過ぎに子供が寝ると趣味の時間です。夜もゆっくり家族で過ごすことができます。
また、自営業なので休みも自分で決められますが、雨の日以外は週末でも仕事をしています(今は木材の値もいいので頑張り時かなと)
CoMORIの活動
私は、今「CoMORI」という団体に属しております。 梼原町が開いてくれた担い手塾で林業に携わっていた7名が立ち上げて自分は副会長をしています。 主に月に一度ほどで、家の周りの危険木の伐採を請け負っています。これはかなり技術力が問われるため、みんながやりたがらない内容ですが、若いみんなで協力し合って活動しています。町民の方にも喜んでもらえているようです。
技術は経験と木と山を診る力
林業の仕事はハードという印象もありますが、やり方次第で、しっかり収入を稼ぐことができます。今は、重機を使ったり、ドローンを利用した仕事もたくさんあるので、女性にもできることはあります。また環境保全のためにも重要な職業になってきますので、ぜひ興味を持っていただきたいです。
この仕事は、経験を積めば技術はついてきます。伐る木と周りを見ていかに負担なく伐採できるか、どうやって集められたら効率が上がるかなど、常に考えることも多いですが、木を見る力や技術が伴ってくると楽しいです。梼原町では森林技術者を育てるサポート体制もありますので、梼原で暮らしながら林業を学んでほしいです。自分たちも協力していこうと思っています。
- 川上さんの一日